■車でお金を借りるってどういうこと?
運転中など街中で「車で融資」や「乗ったままOK」などという広告を目にしたことはないでしょうか。
これは車金融などと呼ばれる融資のひとつで、自動車を担保にお金を借りることができるサービスなのですが
車はそのまま?金利が高いのでは・・・?
果たして、どのような仕組みになっているのでしょうか。
このタイプの金融では、事前審査など借りるまでの実際の手続きは業者によって異なるようですが
金融業者に車を査定してもらい、査定額を上限にお金を借りることができるというのがおおよその仕組みとなっています。
担保=お金が返せなくなった際に代わりとするもの、ということなので、一見危険はなさそうに見えますが、実際はどうなのでしょう。
■担保の車はどうなるの?
融資を受ける際の車の扱いはおおよそ以下の2通りに分かれます。
1.車の使用を続けたまま(乗ったまま)融資を受ける場合
2.車を金融業者へ預けて融資を受ける
仕事など、どうしても生活に車が必要となる場合は必然的に1の選択になるかと思いますが
ここで注意しなければならないのが、車の名義です。
1の「乗ったまま」の融資となると、車の名義は自身から金融業者へと変更となり業者からのリースという扱いになります。
■危険性、違法性はないの?
「車金融」などと呼ばれるこの方法ですが、審査が早く、他の方法では借りることができない人にも融資の可能性がある
というメリットはありますが、結果的に高金利となる危険性や、そもそもの違法性についてはどうなのでしょうか。
まず、金融業者から借りることができる金額ですが、融資を受けた後も使用を続ける場合は特に
実際の査定金額よりもかなり低い融資額となることが殆どです。
乗り続けることによって走行距離も伸びますし、査定時よりも劣化することになりますので、
またさきにも述べたとおり、名義を変えることで車は金融業者からのリースという扱いになってしまい
借りたお金の返済に加えてリース料金も支払わなければならなくなり、月々の負担が大きくなってしまいます。
他にも、車検証の名義変更手数料という名目で、数万円請求する業者が多くあり
例えば、貸付金10万円となっているのに、手数料をそこから引かれてしまう、ということになってしまいます。
通常、名義変更手続きでの手数料は実費で5~600円程度なので、数万円の手数料はかなり悪質です。
■返済が遅れるとどうなるの?
返済が滞ると、もちろん担保である車は差し押さえられてしまいます。
融資額も低く月々の負担が大きくなったうえに、返済ができなくなると車も取られてしまうということであれば
車は残らなくとも、中古車業者できちんと査定してもらい、売却したほうが後々の苦労はないと言えます。
■まとめると・・・
・車を担保にした貸金の仕組みであること
・担保となる車の査定額はかなり低くなること
・乗ったままだとリース料など、返済以外にも高額な負担となること
借りやすさはありますが、デメリットもかなりありますし、中にはかなり悪質な業者もあるようですので
業者の登録状況(貸金業としての登録番号)などは最低限調べておいた方がよさそうです。